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王の剣士 七

<第一部>
〜見えない手〜

第二章『風姿』


 四月に入ってから王都ではずっと天気の良い日が続き、それがよりこの季節――春という一年の中で最も穏やかな季節を人々に実感させる。王都アル・ディ・シウムの街は、いよいよ明日二十日から始まる祝祭への期待で湧いていた。
 四月に入って祝祭の準備を、という段になって西方公の離反による混乱があり一時は開催を危ぶむ声もあったものの、今はそれを感じさせないほど華やいでいる。通りには花が飾り付けられ、路地裏まで色とりどりの布が渡され、見る者の気持ちを自然と踊らせた。
「すごいな。五日前までは寂しい感じだったのに、今じゃもう飾り付ける隙間もないんじゃないか」
 レオアリスは王都の上空を飛竜で飛びながら華やいだ街を眼下に見て、感心した様子で並んで飛竜を操るロットバルトに声を掛けた。
「そうですね。西方公の件で様子を伺っていた商隊や旅芸人達も、例年並みに訪れていると聞いています」
「例年並みか――まるで何も問題はないみたいだな」
 西方公の離反は日常生活にさほど大きな影響をもたらしていない。住民達は当初こそ騒いでいたし不安も窺えたものの、正規軍が王都内での捜索を打ち切った事もあり、急速に街からは危機感が薄れていた。
「そう考えたいというのもあるでしょう。まあ動かないならそれに越した事はありません」
「それはそうか」
 取り立てた動きが無い事も危機感が薄れていく理由の一つではあるが、それでいいのだろうかという疑問がある。
 動かないのは仕方ないし、動いて欲しい訳でもない。もしこのまま何も動かなければ、それが一番いいのだ。
 ただどうにも腑に落ちないと、それだけだ。
「動かないって事はないんだろうが」
 端的な言葉にも、ロットバルトも頷いた。
「いずれ動くでしょう。ただ国を離れただけと考えて済ませるのは、それこそ危機感が無さ過ぎる。その事をどこまで想定して備えるか――まだ正式な議論はしていませんが、していい時期です。まあ敢えて眼を逸らしているところは無くはないでしょうね」
「師団内でも問題提起をするべきじゃないか? アヴァロン閣下もお考えがあるとは思うけどな。他の二人の意見も聞いてみたいし」
 そうしたところで近衛師団が実質的に動く事にはならないだろうが、漠然とした懸念に対して、何か一つなり、方向を持たせたかった。
 レオアリスはハヤテの手綱を引き騎首を王城へ向けた。アルジマールの時間が半刻ばかり取れて、これから話を聞きに行くのだ。
 アルジマールがどこまでルシファーとの関わりを考えているのか――、今回屋敷跡の復元をするアルジマールには、何か考えがあると思えた。


「僕がどこまで関連を想定してるかって?」
 アルジマールは椅子の上から机ごしにレオアリスを眺め、首を傾げた。
「そうだなぁ、まあ怪しいな、くらいかな」
「怪しいな」
「そうだよー、崩落じゃなくて消失だもんね」
 少し幼さのある声が、陽射しの陰ってきた室内にぽんぽんと響く。
「普通館みたいな大きなものがぱっと消失はしないでしょ、物理的に。何かしら力が働いたのは確かだよ。それがレガージュの件と同じ時期でしょ、怪しいよ。そりゃ誰だって、何か隠したんじゃないかって考えるよね」
「例えば西方公の館があの海岸沿いにあったかとか、そういった話を聞いた事はありますか」
「知らないなぁ。彼女は秘密主義だったから」
 アルジマールの言葉に、ロットバルトが視線を向ける。
「秘密主義――貴方の印象が? それとも、周囲の西方公に対する印象は大体そうなんでしょうか」
「まあ濃淡あるにしても皆判ってなかったんじゃない? あの位の立場になるといちいち細かい事周りに話さないだろうけど、彼女はさ、笑ってても何か別の事を考えてた感じがいつもあったからなぁ」
 アルジマールは法衣の下の肩を揺らした。
「あんまり深く踏み込みたいとは思わなかったしねー」
「研究や興味の対象とは違ったと?」
「ほら僕さぁ、何考えてるか判んないヒトって嫌いなんだよね」
 貴方が言うのか、という突っ込みをレオアリスは飲み込んだ。
「どうかした?」
「いえ」
「まあ普通だって他人の考えなんて判んないものだけど、それだって何となく察する事ができたりするだろう。けど彼女は何ていうか、硬い、硝子一枚隔てて話してるみたいだった。それも磨り硝子だね。僕に限らず、判ってる人なんていなかったんじゃないの」
「でも、先代アスタロト公爵とはかなり親しかったんでしょう」
 幼い頃から良くアスタロト公爵家へ顔を見せていたと、アスタロトが言っていた。それは単に交流があったというだけではなく、アスタロトの語り口は、そこに深い信頼感のあるものだったように聞こえた。
 だからアスタロトはずっと、ルシファーを姉のようにも思っていたのだ。
「どうかなぁ、アムネリア殿は。あの人はかなりざっくりした人だったから。別に本心見えなくても気にしなかったんじゃない? まあアムネリア殿にはもしかしたら、本心見せてたかもしれないけどね」
 アスタロトが見ていたルシファーは、本心を見せていただろうか。
 ただ少なくともアスタロトにとっては、ルシファーの姿は真実だったはずだ。
 そもそもアスタロトは根が真っ直ぐな気性で、あまり人を疑わない。
(そんなの、疑えって方が無理だよな)
 ずっと近くにいたのだから。
 アスタロトの話を聞いていたせいで、レオアリスもルシファーに対して少なからず親しみを感じていた。だがそれも、アスタロトの館での対峙を期に変わったままだ。
 もしかしたらレガージュの件にルシファーが関わっていると確信した時よりも、アスタロトの館でルシファーを見た時に初めて、彼女を本気で疑ったのかもしれない。
 警戒すべき相手として。
「取り敢えず、疑わしいという点では、だからまあ半々かな」
「何か確証があって復元をする訳ではない――?」
「うん、そう」
 あっさり言ってアルジマールは立ち上がり、机の上の書類の束をぽんと叩いた。主に対して広すぎるくらいの執務机の上に三つの山ができている。
「ほら見て、術はほぼ完成だよ」
「もうですか。さすがですね。施術は三日後でしょう」
 そう言うとアルジマールの口元が嬉しくてたまらない様子でにんまりと上がった。
「いやー、楽しみだよ。なんせ屋敷一棟の復元なんて生まれて初めてだからね。明々後日が待ち遠しくて」
 それから深く被ったかずきの奥の瞳をぎらぎらと輝かせ、身を乗り出すようにして二人を見た。
「原理聞きたい? 聞きたい?」
「き――」
 聞きたい。かなり聞きたい。が、今は聞いている時間がない。通常の業務の合間を見て出てきたのだ。
 レオアリスはぐっと唇を噛み締めた。
「また次の機会にお願いします」
「えーっ、僕これ全部語れるよ!」
 アルジマールは一番上の数枚を取り上げて突き出した。
「聞いていきなよ、君たちなら絶対面白いって」
「確かに興味深いですね」
「あ、こっちが引っ掛かるか」
 ロットバルトの方がレオアリスよりもずっと、一晩でも話を聞けるし、聞いていて苦にならないだろう。
 まあロットバルトが残って聞いて行くのも悪くはないか、と思ったが、それなら自分も聞きたいし、いや、そもそも今日は法術の仕組みの話を聞くのが主目的ではない。
「院長がその紙一、二枚の内容を語るのに軽く見積っても四半刻はかかる。ざっと見た分量じゃ、今日中には終わらないと思いますよ」
「そうかなぁ」
 そんなにかからない、と思っている訳ではなく、時間など気にしていないだけだ。
「完成まであと僅かなら、尚更今邪魔をするのも心苦しいし――また結果をお聞きしに伺いますから、その時に少し、聞かせてください」
 レオアリスがそう言うとアルジマールはひどく残念そうな顔をした。
「まあ確かにまだ途中だしね、もうちょっと詰めないといけないし。しょうがないか、話は完成してからにするよ。あ、何人聞きに来てもいいからね」
「何人? いや、多分二人が最大じゃないかな」
 どれだけ語りたいのかと内心苦笑しつつ、レオアリスとロットバルトは席を立った。
「院長――復元してもし西方公に関連があると判ったら、我々にも情報をください」
 アルジマールは半分以上かずきに隠れている瞳で、じっとレオアリスを見つめた。
「ずいぶん熱心だね。判った」
「お願いします」
 時間を取ってもらった事の礼を述べ、レオアリスとロットバルトは院長室を出た。北側に窓がある廊下だが、室内よりずっと明るい。
「進展というところまでは行きませんね」
「ああ――。何だろうな、この」
 もどかしさ、というのか。
「ずっと同じところで足踏みをしてる。――嫌な感じだ」
 法術院を出て緑の植栽が広がる中庭を抜け、王城の西の棟に入る。正面の廊下を行くと大階段と正門のある広間に出るが、飛竜を西の厩舎に預けている為大広間は向かわず、半円の天井が続く右手の廊下を選んだ。




 正規軍総将の執務室を出ると、アスタロトは窓から光の差し入る長い廊下を歩き、大階段へ向かった。途中で、普段は使わない南西端の階段をふと思い出し、歩く先を変える。
 強く意識した訳ではなかったが、気持ちを少し、変えたかったのもあった。
 高い天井の廊下を誰ともすれ違わないないまましばらく歩くと、南西の階段に出る。廊下は今度、王城の西側へと続いていて、ずっと歩くとぐるりと一周、王城を廻って戻って来る事ができる。
 この階段は幅が一間ほど、大人三人が並んで通れる程度で大階段よりもっと実用的だった。大階段に比べると手摺りの装飾もほとんど無い機能的な階段で、このすっきりした白い壁の雰囲気がアスタロトは気に入っていた。
 コツ、コツと自分の立てる足音を数えながらその白をぼうっと眺めつつ階段を降り、一階まで降りきったところで無意識に、「ふぁ〜」と力の抜けたような息を吐いた。廊下の半円を描く天井に結構大きく響く。
「――アスタロト?」
「ふわあ!」
 誰かいるとはこれっぽっちも思っていなかったアスタロトは飛び上がった。ただ、誰の声だかすぐ判る。
 階段を降りたすぐ真横とも言っていい位置に、レオアリスとロットバルトが立っていた。
 二人ともどことなく怪訝そうな顔をしている、気がする。
「あ、あー、……聞いた?」
「――まあ。すげぇ魂抜けてったな」
 どっと顔に血が昇った。
「ど、どこ行くの?」
「法術院の帰り」
「へ、へえ!」
 声がずっと上ずったままなのはさっき聞かれた溜息のせいだけではなく、やはり、向き合っているからだ。
 久しぶり――、何日ぶりだろう。
 胸がどきどきと大きな音を立てている。
「もう用事は終わったんだ?」
「一応――こないだのワッツの」
 言い掛けてレオアリスはふと口を閉ざし、じっと瞳を向けた。瞳が真っ直ぐ合いそうだと、そう思うだけで、息が止まりそうになる。
「な、何?」
「お前、顔が赤いぜ。熱あるんじゃねぇの」
 レオアリスの手が伸びて額に触れかけ、アスタロトは思わずわぁっと声を上げた。
 レオアリスがぎょっと手を引く。
「――ど」
「ね、ね、ね、熱なんて無いよ!」
「ぶっ」
 傍らでロットバルトが溜まらずといったように吹き出した。
「ぶ?」
 自分の耳を疑ってレオアリスもアスタロトも驚いてロットバルトを見たが、ロットバルトはもう冷静さを保ちつつ、僅かに残る笑いの名残だけを口元に浮かべている。
「上将、お話中申し訳ありませんが、俺は文書宮に寄って調べ物をしていきます」
「文書宮? いや、いいけど何で素に戻ってんだ」
 レオアリスの怪訝そうな口調を聞きながら、アスタロトは全身の血が上がったり下がったりするのを感じていた。
 ロットバルトはアスタロトの様子を見て笑った――のだと思う。
(いつも、どんな時だろうがほとんど表情を変えないのに)
 笑われた。
 きっとすごく自分の態度が変だったのだ。
 それどころか、考えている事を見抜かれているのではないかと思うと、それだけで心臓が喉から飛び出しそうになった。
「ああ、明日は夕刻からお時間が空いていましたよ」
「明日?」
「祝祭でも行かれてはいかがです」
 レオアリスとロットバルトの会話はアスタロトの耳にほとんど入らず流れていく。
 見抜かれている、という事ばかり気になった。
「公、これで失礼します」
 ロットバルトはそう言うと、二人へ一礼し、横を通り抜けて廊下の奥へ向かった。
 横を通る際に一瞬だけ向けられた視線に含みがある気がして、アスタロトはますます心臓が激しく脈打つのを感じた。



 ロットバルトは二人の傍を離れて廊下を歩きながら、ふと先月開かれたルシファーの館での夜会を思い出した。先ほどのアスタロトの様子がどういう訳か、記憶の中でそこに結び付いたからだ。
 何故あの夜会なのか、そしてあの夜会の印象そのものに何らかの違和感を覚え、理由を探して記憶を辿る。
 一番に浮かんだのは、ルシファーがわざわざ他者の目が集まる中、レオアリスにエアリディアルの護衛を命じた事だ。あの夜会はすべてそこに終始したと、今ならそう思えるほど、大きな出来事だった。
(ああ、そうか)
 あの時のアスタロトの動揺した様子が、先ほどの姿と結びついたのだと気付く。
 それを覚えていたのは、やはりロットバルト自身、ルシファーの意図に疑問を抱いたからだろう。
 そもそも当日という通常有り得ない急な招待状も、そうした場にエアリディアルを招いた事自体にも、違和感が拭えなかった。
 まるで王の意志がそこに働いていると、そう示しているかのように思えた。
 あの時ルシファーは、何かの反応を見ようとしていたのかもしれない。
(反応を見る――? 少し違うな)
 もっと踏み込もうとしたように思える。
 あの時点でルシファーは既にレガージュの件に深く関わっていた。あの夜会そのものにレガージュの一件――ひいては今のこの状況、離反という状況に繋がる意図があったと考えてもおかしくはない。
(挑発か)
 離反に至るルシファーの態度の根底に一貫する印象が、それだ。
 だとしたらあの夜会での対象は、アスタロトだったのかもしれない。ルシファーもアスタロトが動揺している事に気付いていた。
 ルシファーがアスタロトに対して、何を投げ掛けたのか――
 離反の直前、ルシファーはアスタロトに会いに行っている。その目的は?
(取り込もうとした可能性もあるか)
 そうだとしても、それは成功しなかった。
 現にアスタロトはルシファー捜索の指揮を取っている。
(――)
 ふっと警鐘が鳴る。
 そんな単純な事だろうか。
 あのルシファーが、ただ取り込もうとしただけ、それも意図通りにいかなかったと、それで済ませるだろうか。
 レオアリスは離反の原因が、ずっと過去にあるのではないかと言った。
 おそらくその通り、場当たり的に見えて、今回の離反はおそらく、ずっとルシファーの意識の奥にあったのだ。そして今回、『選んだ』。
 ただ、アスタロトが何かを隠しているようには思えない。ルシファーと既に何らかのやり取りが成立していて、という事もアスタロトの性格上無いだろう。
 だが事は単純ではないのだと、そう思えた。



「アスタロト」
 飛び跳ねる心臓を極力押さえようとしていたところを呼ばれて、アスタロトはまた心臓が飛び出しそうになった。
「な、何?」
 レオアリスは何か物問いたそうな顔をしたものの、口にしたのは別の事だった。
「……お前明日、時間あるか?」
「明日?」
 あまり触れられなかった事にほっとしながら首を傾げる。
「時間があるなら祝祭に行かないか? 四刻くらいから時間空くっていうし――俺の都合ばっかりで悪いけど」
「祝祭――」
 そう言えばさっき、祝祭がどうと話をしていた気がする。
 祝祭に行く。
「レオアリスと?」
「うん」
「――私?」
「? そうだけど。都合悪いか?」
「行くよ!」
 咄嗟に力一杯叫んでしまって、レオアリスがちょっと驚いた顔をした。頬が熱くなる。
「だって祝祭だし、色々屋台出るし、私が行かないわけないじゃん! 誘われなくたって一人でだって行くよー」
 口にしてからアスタロトは内心で慌てた。余計な事を言って、じゃあ一人で行けとか言われたらどうするのだ。
「はは。そうだろうな」
 大人な返事を返されて、大して気にもされていないのだと、今度はそっちの方が心配になった。ならいいや、とか、言われそうだ。
「で、でも、一緒の方が楽しい、よね……?」
「当たり前だろ」
 そう言われてほぅっと息を吐く。
「良かった……」
「良かった?」
「ああ、いや、何でもないよ! じゃ、明日――えっと、待ち合わせは」
「南アル・ロセア地区の時計塔下にしよう。あそこが一番賑やかだろ」
「判った」
 アル・ロセア、時計塔、四時、とアスタロトが心に刻む込むようにしっかり頷くと、レオアリスはもう歩きながら手を振った。
「じゃあな。また明日。……ああ、そうだ」
 一旦足を止める。
「な、何?」
「夕飯、屋台で済まそうとか考えるなよ」
「何だそれ」
「昼飯しっかり食って来いって言ってるんだ。屋台で迷子になられても困る」
「――ならないよ!」
 アスタロトが顔を真っ赤にすると、レオアリスは笑ってもう一度手を振った。すぐ緩やかな弧を描く廊下の向こうにその姿が消える。
「――」
 何となく嬉しかったのは、久しぶりに――最後のほんのちょっとだけだけれど――いままでみたいに話せたからだ。
「さ、さっきのは恥ずかしかったけど」
 ロットバルトには多分気付かれたが、レオアリスは気付いていないようだ。大して気にしていない、というか。
 良かった、と思う反面、何となく不満もあった。
(気付かないって――、少しくらい)
「違う違う!」
 ぶるぶると頭を振り、アスタロトはその考えを追い出した。
「明日! 明日は祝祭だし! 遊べるし!」
 改めて明日の約束を思い返し、そのせいで胸の奥からくすぐったいような熱が上がってくるのが判った。止め処なく、どんどん膨れ上がる。
「一緒に――」
 二人で祝祭を見て回れるのだ。
 嬉しい。
 ただその事が嬉しくて、ここ数日気持ちを塞いでいた想いも今は心には引っ掛からず、ふわふわと雲の上を歩くような気持ちで一杯だった。
 それでいて、明日の夕方がいつまでたっても来ないような気がして、多分今晩は眠れないのだろうと思った。





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